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上毛新聞 ラグビー底辺広げたい
元早大ラガーマン浜本さん(前橋)
- 「ラグビーの底辺を広げたい」と、元早大ラガーマンの浜本哲治さん(38)=前橋市後閑町=が、地域に根付いたクラブチームづくりに取り組んでいる。
クラブが専用グランドとクラブハウスを所有。
トップチームの下に幼児から高校生までを年齢別に分けてチームを組織、技術のほか体づくりや精神面でも一貫指導する。
ラグビー経験者には「サポーター」として指導に参加してもらい、ラグビーを愛する地域の人みんなでクラブを運営していく。
地域密着クラブづくり
- クラブチーム創設のきっかけは、社会人時代に所属したクラブチームで行ったニュージーランド遠征での経験。
ニュージーランドでは、クラブが所有するふわふわの芝生のグランドで、だ円球と遊ぶ幼児が、いたるところで見受けられた。
ニュージーランドのラグビーは地域にあるクラブが主体。
幼いころからラグビーが身近にある環境の大切さを強烈に感じた。
浜本さんは「日本でもできないだろうか。いつか自分も!」と思った。
義父が亡くなったのを機に2年前、妻の実家がある前橋に転居した。
実家は兼業農家、グランドに転用できる土地があったことから「夢」を実現させた。
クラブの名前は「J-ドリーム・ラグビー・フットボール・クラブ」。
ラグビーを通して「人間形成」「世界に通用する人間の育成」「世界に通用するプレイヤーの育成」と、大きな目標を掲げた。
自宅近くに先月11日、オープンしたグランドの広さは約3300平方?。
ラグビーグランドにはまだ狭いが、将来的にはグランドが確保できる広さまで拡張する。
来年3月ごろから芝を植え始め、秋には全面芝生のグランドにする予定だ。
クラブハウスは実家の納屋の2階を改造した。
チームはトップチームの下に6、9、12、15、18歳で分けて組織する。
トップチームはクラブとして登録、その他は各年齢層別に登録する予定。
また、女性チームを作る計画もある。
指導は地域の「サポーター」らと浜本さんが当たる。
現在、自宅近くの保育所や小学校に通う5歳から小学校3年生までの15人が、毎週土曜、日曜と祝日にボールを使った遊びで、ラグビーに親しみ始めている。
浜本さんは「ラグビーでもこれからは、企業や大学などの学校だけでなく、地域に密着したクラブの役割が重要になる。クラブチームのモデルケースにしていきたい」と、笑顔で話している。
プロフィール
- はまもと・てつじ
大分県別府市生まれ。
高校からラグビーを始め、大分舞鶴高時代はWTBとして2、3年の時に全国大会3位。
早大に進み、1年の時から公式戦に出場、3年の時には関東大学対抗戦グループで優勝した。
卒業後は東京海上火災に入社、当時の関東社会人2部に所属した同社のチームで5年間プレー、その傍らクラブチーム「エーコンクラブ」(東京)にも所属した。